罪悪感で行動するのはツライよ
【仕事と休日を区別できなくなるとき】
久しぶりに、まる1日なにもしない休日を過ごしました。
というのも、わたしがフリーの整体師になったのは夏ですが、
「この日は絶対に休むぞ」と決めて、
何も仕事に手を付けなかったのが今日が初めてだったのです。
それまではどうしていたかというと、
ヨガやストレッチや瞑想をしたりして、
1日の疲れを溜め込まないように工夫はしていました。
しかし、会社員ではなくなったことで、
時間の使い方をすべて自分で決める状況に身を置いてからは、
仕事と休みの境い目があいまいになっていたのです。
具体的には、
「この時間はちょっと休息をとろう」
と決めたつもりでも、ついtwitterの文章を考えたり、
PCに手が伸びてブログの文章を書いてしまっていたり、
休んでいるようで休んでいないという状況が続きました。
なぜ休んでなかったのかというと、
勉強することが圧倒的に増えたのもそうなのですが、
「忙しいと思い込みたかった」
「動いていないと不安になる」
という罪悪感に駆られていたのは間違いありません。
【無意識におきる手段の目的化】
よく成功者の方が、
「事業を始めたての頃は、がむしゃらに24時間仕事のことを考えてた」
「プライベートの時間もなく、結果を出すことだけに集中してきた」
という言葉を口にしますよね。
この言葉を悪い意味でとらえ、無意識に影響されていたのだと思います。
仕事と休みの境目がつかなくなると、
罪悪感をベースに行動してしまうようになります。
つまり、「結果を出す」という目的が置き去りになり、
「努力や勉強をする」ことそのものが目的化している節があったのです。
つまりは、手段の目的化ですね。
よくあることですね。
でも、無意識のうちにそういう状態に陥っていたということに気付きました。
【コロナがもたらす一番の病】
罪悪感というトピックで別のお話をするならば、
コロナの緊急事態宣言を皮切りに、
・マスクをしないと後ろめたい気持ちになる
・飲食店に入るのも気が引ける
と、人目を過剰に気にしたり、「罪悪感」をベースに
行動する機会が増えましたよね。
言い換えるなら、「罪悪感を感じないようにする行動」を
とることがあまりにも増えたのではないでしょうか。
ただ、「本当はこんなことしたくない/する必要がない」と
本音では感じているのに、それと逆行する行動をしているので、
心にとっては非常に大きな負担になってしまいます。
心に負担を感じるということは、両輪で動いている体にも、
なにかしらの影響が出るということです。
【ひとりでは気付かないことは多い】
そもそもこの休日を取ろうと思ったのは、
前日に整体のライバル店で施術を受けたのがきっかけです。
わたしは普段は施術をする側の立場ですが、
お客様として施術を受ける立場になりました。
そのときにはじめて、自分ではケアしきれていなかった
体の疲れをためていることに気付いたのです。
そこで痛感したのは、「人の手を借りる」ことの大切さです。
・だれかに整体やマッサージをして疲れをとってもらう
・気持ちがモヤモヤしていたら、誰かに話をきいてもらう
これって、改めてものすごく大事です。
自分では解消しきれているつもりでも、
実際は解消しきれていないことは沢山あります。
どんな形でもいいので、「誰かと共有する」機会を、
意識的につくったほうがいいです。
そこではじめて、カラダが予想以上に疲れていたり、
無理を続けて気疲れしていたんだということがわかります。
罪悪感を紛らわせるために行動をし続けるのは、
かならず体と心に負担をかけることになります。
ぜひ、普段の生活のなかで、
・目的と手段が逆転していること
・罪悪感を感じないようにやっていること
を整理してみてください。