自分の時間をつくる難しさ

【「能動」は「受動」よりはるかに難しい】

今回のブログは、学習塾を運営されている
CASTDICEという会社の小林社長が
Youtubeで語っていた内容のまとめになります。

かなり耳の痛い、辛口な内容となっていますが、
フリーで活動している方や個人事業主の方には
とても大事なお話だと思いましたので、
シェアしたいと思います。

●「お礼や報酬をもらわずに、努力ができますか?」

このように問われたら、どう答えるでしょうか?

「ぜんぜん、かまわない」
「そんなのは絶対にいやだ」

いろんな考えがあると思います。

人は「自分にとって快適な状態を保ちたい」という
欲求を本能的にもっていますから、
必要に迫られないと、新しい行動を起こせません。

先ほど質問のお話で言いかえれば、

「誰かから報酬をもらえないと、自分のための努力ができない」

のです。

しかし、
「誰かから報酬をもらえないと努力ができない人」は、
絶対に結果を出すことはできません。

●満員電車をガマンできる理由

満員電車って、基本的にはつらいですよね。
ギュウギュウだし、息苦しいし、座れないし、くさいし。

1日に往復2時間くらいガマンしないといけませんが、
「慣れ」なので、ガマンできてしまいます。

というのも、会社に勤めると必ず給料がもらえますよね。
そうすると、

「収入は保障されているし、多少の不自由は仕方ない」

と考えるようになります。

もっとお金があったら、会社がある都心近くに住んだり、
タクシーを使ったり、毎日グリーン席に座ったりできるでしょう。

しかし現実はそれができないからこそ、
やむなく電車という手段をつかって通勤せざるをえません。

●自分の時間をつくることの難しさ

1日2時間の満員電車はガマンできても、
1日20回の腕立て伏せをしたり、
1日2時間を仕事以外の場で勉強や努力をするのは、
とても難しい。

これは、だれもが経験したことがあると思います。

これは、会社に勤めるという「受け身」な行動と、
自分でからだを鍛えるという「自発的」な行動を比べると、
「自発的」な行動の方が、むずかしいという話
です。

1日2時間の満員電車をガマンできるのなら、
1日2時間、仕事以外の場で自分のための勉強や努力が
できるはずなのに、なぜできないのでしょう?

なぜなら、

「その努力が、報酬にむすびつくわけではないから」
「その努力で、誰かがお金を払ってくれるわけではないから」

です。

お金を渡せば、だれだって努力はできます。
まさにコンビニ店員や牛丼屋の店員のように、
時給で1000円とか1200円とかあげれば、やってくれるのです。
(※職業ディスをしているわけではありません)

正社員であっても、同じです。
20~30万くらいの月収が保障されていれば、
往復2時間の満員電車もガマンしてやってくれるのです。

しかし、結果や収入にすぐに結びつかないことを続けるのは、
正直いってつらいことですよね。

実際、それができる人は本当に少ないのです。

●結果を出す人=自分のための努力をする人

ただしこれには矛盾があって、
報酬がもらえるという保障がないと努力ができない人が、
自分が望む以上の結果をだすことができるでしょうか?

これは、とっっっっっっても難しいです。

逆にいえば、ほとんどの人が自分のため努力をなかなか
できないからこそ、残りの努力ができる人は結果を出せるし、
稼ぐことができるというシンプルなお話なのです

【高学歴が社会で優遇される理由】

受験勉強を例にするとイメージしやすいと思います。

高学歴であることが社会で優遇される傾向があるのも、
きちんと理由があります。

学歴というのは、

「受験」というガマン暗記大会において、受験勉強という

「だれも報酬をくれない努力」をした「証」

ともいえるでしょう。

だから、

「会社以外でも自分のための努力ができる」とみなされます。

それによって一定の優遇がされ、
そのことがある程度は合理的な考え方ということです。

【自分の成長を会社にゆだねない】

●会社の本来の仕組み

会社に勤めるということは、自分のためにならないことも
とても多いです。むしろそっちの方が多いこともあります。

会社の仕組みとしては、社員の成長という建前もあるでしょう。

しかし、本来的には、社長や経営陣や管理職の人がやるよりも、
他の社員にやらせた方が「安い」または「楽」だからこそ、
いろんな人が集まってそれぞれの業務を任されているのです。


その過程で社員に成長してほしいという想いもあるでしょうが、
まずは「利益」をつくることが最優先であって、
社員の成長が「第一優先」になることは、ほぼないでしょう

もし、自分の成長や価値観が第一優先であるならば、
会社よりもNGOやNPOなど非営利の組織に身を置くべきです。

なので、会社から言われたことをただ受け身的にやるだけでは、
自分の成長が止まったり、鈍化してしまうリスクがあります

だからこそ、会社の仕事以外でも自分の時間を意識的につくって、
自分のための勉強や学びを繰り返していく必要があるのです。

努力の内容はなんだっていいのです。

・ビジネス書を100冊読んで内容を実践してみる
・Webに興味があるなら、HPを自作してみる
・発信に興味があるなら、ブログをかいてみる

などなど。

●正社員もアルバイトも関係ない

これは、

「自分は収入が高いから大丈夫」とか、
「正社員だから関係ないだろう」
という話ではありません。

「会社の仕事だけしてればいいや」という「受け身」でいることで、
先ほどのように成長がストップしてしまうリスクがあります。

実際にお給料がアルバイトよりも高いというだけで、
「お金をもらえないと努力できない」という根っこは、
まったく同じであるということです。

【努力ができない本質】

●自分の時間を作れない人は結果を出せない

勉強をしない以前の問題で、本も読まないとか、
そういう努力をまったくしていないのに、
「うちの会社は給料が低い」などと文句を言うだけの人。

こういう人は、おそらく稼げるようにはなりません。
そして実際は、そういう人の方が世の中では圧倒的多数です。

結果を出すには、一刻もはやく自分のための時間をつくり、
具体的な努力をはじめ、それを継続しましょう。

努力の内容は、上にも述べた通り、なんでもOKです。
ただし、勉強でインプットするだけで終わらせるのではなく、
必ずアウトプットもしましょう。

●本当に結果を出したいのか?

実際のところ99%の人は、これができません。

なぜかというと、、、

そもそも「結果を出したいと思っていない」のです。

つまり、自分の時間を1日に2時間も作って努力するくらいなら、
いまの給料、いまの生活のままでもいい、と考える人が大半です。

表面的には、給料が安いとか人間関係とかの不満を出しますが、
しかしその99%の人は、「そのままでもいい」と思っています。

本当に嫌だったら、努力をするはずだし、
本当に耐えられなかったら、辞めているはずですよね。

一部ブラック企業で身体やメンタルを崩壊させてまで働かせるという
パターンもあるので、そういう人に対してまで「努力してない」と
いうつもりはありませんが、ただ文句を言っているだけの人は、
一生結果をだせません。

でも、それはそれでいいのだと思います。
本音はどうあれ、深層心理のなかでは「安定」を望むのが
人間の本能なので、今いる環境にとどまりたいというのも自然です。

結局のところ、

「本当にわたしは今より稼げるようになりたいと思うのか?」
「なんで稼ぎたいのか?」

これを問いかけるところから始まるのではないでしょうか。

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