「自分と向き合う」とは何か?

仕事で伸び悩むとき、モヤモヤして行動に移せない時、
その原因は必ず自分自身の中に隠されています。
そして、原因を知るには、自分と向き合う必要があります。
自分と向き合う過程は、楽しいだけではなく、
見たくないものを見るということもあるでしょう。
しかし、これに取り組むことで、今よりもずっと、
心を穏やかに過ごせる時間が増えるでしょう。

【自分と向き合うとは、どういうことか?】

そもそも、「自分と向き合う」とは、どこか抽象的で、
どうすればいいのかイメージが付きにくいですよね。

これは私なりの解釈ですが、

●自分自身の取扱説明書をつくること

であると考えています。

具体的には、自分という人間が、

・どんなことが好きで、どんなことが嫌いか
・何をすると気分が良くなり、逆に悪くなるか
・調子がいいときはどんな言葉を使い、どんな行動をするか
・調子が悪いときはどんな言葉を使い、どんな行動をするか

こうした特徴やクセを明らかにすることで、

・どんな時に体や心の状態が悪くなるか
・調子が悪くなったら、どうすれば立ち直れるか

という自分自身の「行動パターン」が分かるので、
同じ失敗や悩みが起きた時に対処がしやすくなるのです。

【なぜ、向き合うことが大事なのか?】

自分と向き合うことによって、

①今の自分よりも、ほんの少しでも楽になる
②今の自分よりも、行動が起こしやすくなる
③調子を落とした時に、立ち直りやすくなる

この3つの効果が期待できます。

日常生活を送るうえで、調子を落とすことなど
当たり前にあるわけですから、

①~③の中では③が一番重要といえるでしょう。。

【弱みのない人はいない】

人はだれしも「強み」と「弱み」をもっています。

弱みがあることが絶対に悪いというわけではなく、
弱みもあるからこそ、「その人らしさ」が出ます。

注意すべきは、弱さの中には、人を傷つけたり、
自分自身にもダメージを与える要素があるということです。

例えば、「他人に嫉妬してしまう」という弱みがある人には、

・他人の成功を素直に喜べない
・失敗するのを怖がってしまい、新しい挑戦が出来ない
・他人を必要以上に責めたり、足を引っ張る言動をする

といった問題が生じることがあります。

他にも、

・自分の考えを他人に押し付けやすい
・ネガティブ思考になりやすい
・つい他人に攻撃的になる
・無駄にプライドが高い

人それぞれ、弱みは様々考えられますね。

これらの弱みと向き合う過程は、楽ではありません。
なぜなら、上記のような弱みに対して
目を背けず直視する必要があるからです。

しかし、直視することで、今よりもずっと、
心を穏やかに日々を過ごすことが出来るようになります。

【向き合うには、具体的にどうするのか?】

●徹底的に「ツッコミ」をいれることです

「ツッコミ」とは、言い方を変えると、
「自問自答をする」ということです。

例えば、私は会社員時代、

「自分はリーダー向きじゃないから、管理職になりたくない」
「リーダーは、カリスマ性のある人間でないと務まらない」

という悩みがありました。

この「自分はリーダーは向いてない」という悩みに対して、
あらゆる角度から「ツッコミ」を入れていくのです。

・自分が考える「リーダー」とは、どんな人?
・その「リーダー像」は、本当に正しいの?
・今の上司は、自分がイメージするリーダー像なの?
・世の中のすべてのリーダーは、自分がイメージする通りなの?
・実際に自分は、そのリーダー像になることを望んでいるの?

こうしたツッコミを入れることにより、
「自分の本音」が分かってくると同時に、
自分の悩みが「思い込み」によるものだと分かってきます。

私の悩みでいえば、

「リーダーはカリスマ系だけではない」
「思い込みのリーダー像を目指したら、自分が苦しい」

ということが明らかになるだけで、本当に気持ちが
楽になり、前向きに管理職を目指そうと思えたのです。

【向き合う時の注意点】

「どの程度まで掘り下げをすればよいのか?」

と疑問に感じる方もいるでしょう。

私は、

●自分基準で、以前より気持ちがラクになったと思えればOK

としています。

敢えてハードルを低くしているのは、
過去記事でも書いている通りですが、
大事な事なので繰り返し補足します。

ハードルを高くし過ぎると、「なりたい理想」と
「なれない現実」のギャップが大きくなり、
自己否定から抜け出すことが難しくなってしまうのです。

掘り下げること自体を目的にするのではなく、
「自分がラクになること」が目的
であるという視点を
忘れないようにしましょう。

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