習慣化の妨げになる考え方②

やる気を出せる限界点を知る

運動嫌いなAさんがダイエットのため、
毎日腕立て伏せに取り組むとしましょう。

1日100回を目標としたら、どうでしょうか?

恐らく最初の1,2日は無理して出来るかもしれませんが、
それを継続するのは99%不可能でしょう。

「運動嫌い」なので、当たり前と言えば当たり前ですね。

では、1日10回まで減らしてみたら、どうでしょうか?

経験がある人は分かるかもしれないですが、
これでも毎日やろうと思うと、かなり大変です。

つまり、これでもハードルはまだ高いといえます。

では、思い切って1日1回にしたらどうでしょうか?

ここまでくれば、「う~ん、それなら出来るかな?」

と思えるのではないでしょうか?

つまり、

「1日1回が、Aさんの“現時点の限界”

であり、言い換えるならば、

毎日続けることのできる負荷

というわけです。

現時点でこれ以上ハードルを高めると、
Aさんは途中で放棄してしまうので、
自分で設定したハードルを越えられません。

「どうしてできないんだ!」
「あ~あ、また自分で決めたことも出来なかった」
と自己否定を繰り返す
ことになります。

そうすると自信もなくなるので、
「どうせ自分には無理なんだ!」
と、望んでいることをあきらめてしまうでしょう。

習慣化するならトコトン楽をしろ!

ここで、皆さんはこのように疑問に感じるかもしれませんね。

  1. < でも、1日10回はやらないと効果ないんじゃないの?
  2. < そんなに少ない回数じゃ、やる意味なくない?
  3. < 限界を超えるまでやらないと意味ないでしょ!」

 と。

ハッキリ言います。

「自分が確実に継続できる目標」を継続することが、一番の近道です。

なぜなら、

確実にできることを積み重ねると得られる自己肯定感によって、
力を発揮し続けることができる
から。

あえて達成可能なハードルを設定する一番のメリットは、

「今日はよくできた」と思える日が増え、自己肯定感を持ち、
その場を楽しめるようになることです。


そこから徐々にハードルを上げていくと、苦手意識があった事柄が、
気が付けば苦手でもなんでもなくなっていくわけです。

上の例でいえば、1日1回を1週間続けられたから、
今度は1日3回に挑戦してみよう、となり、
気が付けば、1日100回でも苦にならない、となります。

自分のキャパを無視してハードルを高く設定し過ぎていると、
目標を達成できない自分を蔑む状況が生まれやすくなります。

その結果、いつまでも「嫌な仕事」「辛い課題」を、
ズルズルと続けることになってしまうのです。

それを克服するためには、

まずハードルを下げる

これだけでOKです。

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